スピーカーとホームシアターのハイトチャンネルとは?

サラウンドサウンドについて聞いたことがある方であれば、前後左右あらゆる方向にスピーカーが配置された空間を思い浮かべるかもしれません。スピーカーをそのように設置すれば、臨場感あふれるサウンド体験が叶いますが、この環境ではもうひとつの重要な次元である「高さ」が考慮されていません。このガイドでは、サウンド体験に垂直方向の広がりを加え、まるで現実の空間にいるかのようなホームシアター体験を実現するハイトチャンネルについてご紹介します。
スピーカーのチャンネルを理解する
サラウンドサウンドシステムは、聴く人をさまざまな異なる「オーディオポイント」で包み込むことによって機能します。これらのポイントは、スピーカーチャンネルと呼ばれます。スピーカーチャンネルの数は、聴く人がサウンドシステムからどの程度「臨場感」を得られるかを決める目安になります。一般的に、スピーカーのチャンネル数が多いほど、システムはより臨場感あふれるものになります。
スピーカーの設置場所は重要ですが、一般的なサラウンドサウンド構成ではほとんどの場合、スピーカーの位置は標準化されています。一般的な5.1サラウンドサウンドシステムでは、耳の高さにあるスピーカーチャンネル5つとサブウーファー1台を使用できます。これらは以下の構成で配置されます:
- 3つのフロントチャンネル(左、中央、右)
- 2つのリアチャンネル(左右)
- 1台のサブウーファー
もうひとつの一般的な構成は7.1セットアップで、耳の高さにさらに2つのチャンネルを追加して、サウンド体験におけるあらゆる隙間を埋めます。
とはいえ、チャンネルを追加することで、スピーカーの数を増やす必要があるわけではないことにご注意ください。スピーカーやサウンドバーの中には、複数のチャンネルを同時に再生できるものもあります。Sonosのサウンドバーは、3つのフロントチャンネル(左右、中央)をすべて1台で担います。
ただし、真に臨場感あふれるサウンド体験は、耳の高さのチャンネルだけでは実現できません。耳の高さより上にチャンネルを追加することもできます。これはハイトチャンネルと呼ばれ、サラウンドサウンドにまったく新しい次元を加えます。
ハイトチャンネルとは?
簡単に言えば、ハイトチャンネルは聴く人の上方に位置するオーディオポイントです。このオーディオは天井埋め込み型スピーカー(多くの埋め込み型のセットアップと同様)から直接流れる場合もあります。ただし、ハイトチャンネルでは必ずしもスピーカーを頭上に配置する必要はありません。
空間オーディオ設計の進歩により、サラウンドサウンドシステムにハイトチャンネルを追加することが可能になりました。Dolby Atmosなどのオブジェクトベースのサウンド技術は、部屋の特定の場所に異なるサウンドを割り当てます。耳の高さに配置されたスピーカードライバーは特定のサウンドを上向きに放射し、それが天井に反射して聴く人の上から届くようにします。その結果、あらゆる方向からだけでなく、さまざまな高さからサウンドが投射される真の三次元サウンドスケープが実現します。
この高さを追加するために、多くのスピーカー構成には3番目の数字が含まれるようになりました。たとえば、7.1.4構成には以下が含まれます。
- 7つの耳の高さのスピーカーチャンネル
- 1台のサブウーファー
- 4つの耳より上の高さのチャンネル


自宅でハイトチャンネルを設定する方法
7.1.4 の7.1.4セットアップにはたくさんのスピーカーに投資する必要があると思っている方もいると思いますが、実はスピーカー3台とサブウーファー1台だけでも構築できるのです。
ただし、これにはDolby Atmosの空間オーディオに対応するサウンドバーとスピーカーの組み合わせが必要です。もちろん、埋め込み型のセットアップがお好みであれば、天井埋め込み型スピーカーを追加することもできます。これらのオプションを詳しく見ていきましょう。
適切なスピーカーまたはサウンドバーの選択
天井埋め込み型スピーカーを設置することは、ホームシアターのセットアップにハイトチャンネルを追加する最も明白な方法です。インテリアに溶け込む、目立たないカスタムソリューションをお探しの場合は、適切なオプションかもしれません。ただし、このオプションにはプロの設置業者が必要になる場合があり、後からのサウンドシステムの位置変更が難しくなります。
ほとんどの場合、Dolby Atmos対応スピーカーを使用すれば、真に臨場感あふれるサウンドを簡単に実現できます。たとえば、Sonos Beam Ultraサウンドバーは上向きドライバーを備えており、7.1.2チャンネルをミックス再生します。
映画館と同等もしくはそれ以上の臨場感あふれるサウンドを実現するため、Sonos Arc Ultraは9.1.4サラウンドサウンド体験を1台だけで再現する機能を備えています。2台のEra 300スピーカーとSub 4 を組み合わせれば、信じられないようなサウンド体験が楽しめます。
これらの構成のいくつかは臨場感あふれるスピーカーセットとして販売されているため、個別に購入する必要はありません。
Dolby Atmos対応コンテンツのストリーミング
Dolby Atmos対応のセットアップを選択する場合は、Dolby Atmos形式で特別にミックスされたコンテンツを探す必要があります。他の形式の場合、システムの音質は良好でも、ハイトチャンネルと耳の高さのチャンネルの区別がつかなくなる可能性があります。
Netflix、Disney+、Apple TV、Amazon Prime Videoのなどのストリーミングサービスは、Dolby Atmos対応ライブラリを拡大し続けています。Apple MusicやAmazon Musicなどの一部の音楽ストリーミングサービスでも、空間オーディオ対応の楽曲をストリーミング配信しています。
Sonosでハイトチャンネルを体験
Dolby Atmosなどの空間オーディオ技術の発展により、サラウンドサウンドの新しい時代が到来しました。これは、ホームオーディオ体験に新たな次元をもたらします。ハイトチャンネルは、この時代の重要な進歩ですが、ご自宅のセットアップに追加するためのオーバーヘッドスピーカーを用意する必要はありません。